内科
ー椎間板ヘルニアー
ヘルニアは胸腰部に多いですが、頚部にも起こります。脊髄障害の程度により、痛みのみから、運動失調や麻痺、排尿・排便困難まで起こります。最重症例の中には命を落とすケースもあります。運動機能不全を伴わない痛みのみの場合は、内科治療(保存療法)を第一にお勧めします。しかし、基本的に椎間板ヘルニアの治療の第一選択は外科手術です。重症度が高くなるにつれ、内科治療による回復率は下がります。
正常に運動するには、神経、筋肉、腱、骨、靭帯、関節などが正しく機能しなければなりません。これらの何処かに異常があると、正常に動くこと(歩く・走る・跳ぶなど)はできません。原因は脱臼、骨折、靭帯断裂、形成異常、腫瘍、椎間板ヘルニア、免疫異常、感染症など、整形外科から神経科疾患まで様々です。放置すると治療が難しくなったり、命に関わる病気もあります。いつもと歩き方が違った場合は早めにご相談ください。
ー椎間板ヘルニアー
ヘルニアは胸腰部に多いですが、頚部にも起こります。脊髄障害の程度により、痛みのみから、運動失調や麻痺、排尿・排便困難まで起こります。最重症例の中には命を落とすケースもあります。運動機能不全を伴わない痛みのみの場合は、内科治療(保存療法)を第一にお勧めします。しかし、基本的に椎間板ヘルニアの治療の第一選択は外科手術です。重症度が高くなるにつれ、内科治療による回復率は下がります。
ー骨折ー
骨折は落下や交通事故、咬傷などの大きな外力が加わることによって起こります。トイ犬種などでは、ソファーや飼い主さんの膝の上から飛び降りた、ボールを追いかけてフローリングで転んだなどでも骨折が起こるため、生活環境には注意が必要です。一言で骨折と言っても、骨折の部位、骨の状態(単純骨折、粉砕骨折)、開放骨折の有無により治療法や難易度は様々です。骨折の治療法としては、ギプス固定、ピンディング法、プレート法、創外固定法などがあります。
ー前十字靭帯断裂ー
犬猫の後肢跛行の原因に重要な疾患として、前十字靭帯断裂があります。急性・慢性の跛行の原因として、しっかりと診断しなければなりません。靭帯の損傷の程度により、部分断裂と完全断裂、さらに半月板の損傷を伴う場合と伴わない場合があります。放置すると変形性関節症が急速に進行します。前十字靭帯断裂の治療は手術が必要です。手術方法は関節外制動術や脛骨高平部水平骨切り術(TPLO)などがあります。
ー股関節脱臼症ー
股関節の脱臼は落下や事故などの強い外力がかかった場合に起こります。股関節形成不全や筋力の低下により、股関節に緩みが生じている場合は、弱い外力でも股関節脱臼が起こる場合があります。脱臼は様々な方向に起こります。股関節形成不全や脱臼症に伴う骨折などがない場合は、非観血的な脱臼の整復を行います。しかし骨折を伴ったり、股関節形成不全がある場合や、脱臼整復後も容易に再脱臼してしまう場合は、外科手術が必要です。
ー変形性関節症ー
シニア期の犬猫の多くが罹患しています。立ち上がるのが辛そう、歩き方がおかしい、遊んだり運動することを好まなくなったなどは、変形性関節症のサインかもしれません。変形性関節症は関節表面の軟骨が変性・磨耗して、軟骨下骨や滑膜(関節の膜)に炎症が起こり、痛みを生じます。進行すると骨棘ができて関節の変形が起こり、関節の動きがさらに悪化し、悪循環を生みます。