腫瘍科

腫瘍科:乳腺腫瘍

症例

乳腺腫瘍(複合乳腺癌、単純/複合乳腺腫)

左右の乳腺に複数個の乳腺部腫瘤が認められたため、点線の領域の乳腺を広範囲に切除しました。乳腺腫瘍の病理組織診断は複合乳腺癌(悪性)と乳腺腫(良性)でした。悪性腫瘍でしたが、腫瘍の脈管内の浸潤やリンパ節転移もなく、完全切除ができました。このような犬の症例では、手術後の補助療法なしで、良好な予後が期待できます。未避妊の乳腺腫瘍の症例の多くは、卵巣と子宮の疾患を併発しています。本症例も、既往歴と術前検査にて子宮および卵巣に異常(嚢胞状子宮内膜過形成および腺筋症)が認められた為、同時に卵巣子宮摘出術も実施しました。